ベストオブ落語2025(2025/11/20くらい+12/20)

2025年聞いた落語の中から一番お気に入りのベストオブ落語2025を考えます。

といっても立川談春(と、志らく1回)しか聞いていないので、談春セレクションです。

上半期の記憶は薄くなってますが何とかやります。

以下ノミネート作品です。紺屋高尾と包丁以外は初見です。

1月:立川志らく40周年記念公演前哨戦@紀伊国屋ホール

  青菜/人情八百屋/長短/紺屋高尾

6月:談春塾@有楽町朝日ホール

  強情灸/星野屋/死神

7月:談春塾@有楽町朝日ホール

  船徳/妲己のお百

9月:「白談春・黒談春立川談春独演会2025@浅草公会堂

  黒談春・小猿七之助/三軒長屋

  白談春宮戸川/棒鱈/百川

11月:談春塾@有楽町朝日ホール

  包丁/たちきり

選考基準は聞いてる最中どれだけテンションが上がったかです。

反省点:終わったらすぐメモ取らないとどれだけ聞いてる最中に感動しても3日後くらいには忘れる。

16/1を勝ち抜いてベストオブ落語2025に選ばれたのは、小猿七之助です。

 芸者さんを送迎する舟中で、船頭と芸者1on1は絶対NGのルールを破って二人きりの七之助とお滝が、身投げしたギャンブラーを水揚げしたりリリースしたりしつつ両想いになる話です。

あらすじにしてみるとよくあるラブストーリーですが、すごく好きなシーンがあります。そこが選出理由です。

お滝の仕事が終わって帰る道中、七之助は身投げしたギャンブラー(男っぷりがいい/使っちゃいけないお金で大負け)を助けるだけでなく、これからは改心してお滝に面倒見てもらいなよって今後の提案までして、考えうる最高のアフターサポートをします。しかしギャンブラーはこ優しさを黙って享受することはなく、この期に及んでまだぶつぶつ言います。「イカサマされた。この野郎金返せって喧嘩したらそこでも負けて、血が出て、袖だけちぎって飛び込んだ。」

がーがーまくしたてるギャンブラーの話を聞いてた七之助ですが、あるところで、「今なんて言った?」と顔色が変わります。「着物びしょびしょだし着替えよう。」とギャンブラーの帯を引いてあ~れ~状態にして、フラフラの勢いそのまま再度川に放流します。今度こそ死にました。

水音を聞いたお滝(船内?)に何事かと聞かれて、「えなんか、、また飛び込んじゃった。。。。」と、無理がありすぎるしらを切ってみてもなかったことにはなりません。帰り道とは逆の進路にお滝は怯えます。七之助は刃物片手にお滝に近づいて、命乞いしてみろ!と悪役です。

ギャンブラーが被害にあったイカサマ師は七之助のパパである七蔵で(地元まで割れてるから確定)、今初めて会ったギャンブラーよりはパパの方が大事なので死んでもらって、証拠隠滅のためにお滝にも死んでもらう必要があるとのことです。二人きりの乗船NGな理由はこれですね。

ギャンブラーと違ってお滝は黙って殺されません。ここまで聞いて察しはついてましたが、わざわざあの人苦手~とか言って二人きりになったのはずっと七之助の事が好きだったからで、七之助に殺されるなら別にいい的なことを言って、いつだかお滝が歌っているとき、ふと目が合った七之助が笑ってくれたのが両想いみたいで嬉しかったと話します。

私は「紺屋高尾」の高尾が久蔵の話を聞いて涙を流すシーンや、「包丁」の寅に全部ばらされた奥さんがこれまでどれだけ常に尽くしてきたかを語るシーンなど、美人が泣くのが好きです。談春の美人(泣いてなくても)は、私がテキスト上から読み取って想像する美人の100倍綺麗で、多分実写化して実在する俳優が演じる様子の100倍ドキドキさせてくると思います。今回も、このお滝の告白をくらって真面目に続きを聞かなかったので、肝心のサゲがどうだったか覚えてません。すみません。

告白のタイミングがピンチの真っ只中というシチュエーションを知らない人はいても好きじゃない人はいません。類似例を出せなくて悔しいですが、能力減退して瀕死のワイルドタイガーにバニーちゃんが言った「いつか虎徹さんに僕のチャーハン食べてもらおうと思って練習してるんですからね!」みたいな感じですよね?

続きは泣きながら聞いたのでうろ覚えですが、七之助の方も脈ありだったので、殺すのはやめて付き合ったと記憶しています。

思い出せるだけ詳細にあらすじを書くのは疲れました。とりあえずベストオブ落語2025の結果発表は以上となりますが、

今これを書いている12月、芝浜3連続で聞いた黄金の大入りが本当に面白くてベストオブ落語2025に滑り込んで1位になりました。なのでここまで書いた小猿七之助は第2位に繰り下げです。とりあえずお疲れさまでした。